2019年3月27日水曜日

監督業務の標準化・システム化が必須


良品質住宅を実現するためには
監督業務の標準化・システム化を図ることが肝要である。
現場監督の業務は煩雑でやるべきことが多い。
大工・職人からは資材が足りないと文句を言われ、
お客様からはあれこれ要求される。
“そのうえ一日5回の清掃の現場美化だなんてやってられない”
ということになりかねない。

だから現場の良品質管理を実践するためには、
工事管理者が監督業務に専念できる環境・システムをつくり
監督業務の整理をする必要がある。
それが監督業務の標準化・システム化である。

それを図るにはまず①“何でも屋”となっている現場監督の
管理業務を明確にする必要がある。
そして②監督がやらなくても実行可能な業務はできるだけ外すことである。
現場監督の管理業務は次のとおりである。

①品質管理
②工程管理
③原価管理
④資材管理
⑤労務管理
⑥安全衛生管理
⑦産廃管理
⑧諸手続き・書類管理
⑨顧客対応・管理

このなかで合理化、省力化できるものはできるだけ促進する。
重要な原価管理業務なども事前発注と
検査・支払の連動をシステム化することにより不必要になる。
工程管理も事前発注によるチーム責任を明確にすることで軽減する。
資材管理も納入業者を巻き込んだ廃材処理まで含めた
デリバリーシステムを構築するといらなくなる。
重要な品質管理も品質基準を明確にして大工・職人の自主検査体制を
築くことにより検査業務が軽減される。

こうして詰めていくと現場監督の重要な業務は
「品質管理」「顧客管理」「安全衛生管理」に集約される。

CS・CD実現の重要な現場管理業務の標準化・システム化を
大至急取り組んでもらいたい。

長井克之

2019年3月26日火曜日

働き方改革は待ったなし、そのために業務の見直しと標準化とシステム化を!


時代が変わり、環境が変わり、顧客が変わっていくのに、
前の通りとか、過去これでやっていたというのが最大の敵になります。

我流と過去のやり方を徹底的に見直し改善することが必須です。
今、本気で働き方改革に取り組む必要があります。


今の仕事量と内容をいかに簡素化・短縮して実現するか、
また質と収益を実現する中での時間短縮をいかに実現するかが重要な課題となっています。

従来型では生産性も落ちてきて収益性も大幅ダウンする可能性があります。
そのためすべての業務を見直して、業務の標準化とシステム化をし、
最適の業務に改善すること、最新の業務フローと業務内容に改めることが急務です
これを実現できる企業のみが発展することができ、そこに未来があるといえます。

この標準化を迅速に定着させるためにIT(ICT)の活用が絶対条件になります。
またIT化するためには標準化が必要で、標準化とIT化は裏表の関係にあります。
この両輪で業務改革が実現でき、生産性と収益性を格段と上げていけることになります。


長井克之

2016年2月5日金曜日

シックハウスは何も解決されていないのでは?

シックハウスは何も解決されていないのでは?
高断熱・高気密・自然素材でTVOCが軽く基準オーバーの現実
VOCの中でホルムアルデヒドだけがクローズアップされていますが、アセトアルデヒドやバラジグロベンゼンなどの数値が基準以上の住宅が多く建っています。新しい断熱材の施工翌日など軽くバラジクロベンゼンの基準を超えている例が多々あります。
ある県で展示場のモデル住宅、今はやりの温熱環境を考えた高断熱・高気密住宅で、自然素材一杯の家が、実はTVOCの数値が基準の6倍や4倍の住宅があることがわかっています。アルファ―ピネンの数値が高いことも影響していますが、全体で軽く基準を超えている現実をよく知ってもらいたいと思います。
密閉されているだけにこの数値の異常さは怖いものがあります。
シックハウスは何も解決していないといえます。
〇〇工法が良いというものではなく、空気を良くする技術が必要のようです。完全にクリアーした住宅がありますが、それは特殊な抗酸化技術が施されたものです。
自然素材を使うとか、換気扇をつければ良いというものではなく、完成後にVOC空気測定をするべきではないでしょうか?
測定し、基準内であるということがわかれば安心できる住宅といえます。
温熱環境をよくすること、これはとても重要であることは言うまでもありません。しかし、これで健康すべてクリアーというのははなはだ疑問です。測定をして基準をクリアーした安全な健康住宅であるとすべきではないでしょうか。
長井克之

2016年2月2日火曜日

健康は温熱だけでいいのだろうか?

健康は温熱だけでいいのだろうか?


最近、温熱環境をよくすると健康になるという動きが活発ですが、本当にこれで良いのだろうか、実に疑問です。住宅会社の営業の前線では、まことしやかに温熱環境を良くすれば健康になるというPRがなされていますが、ユーザーを欺く過剰宣伝になっている企業があるといわざるを得ません。ヒートショックをなくすことやアレルギーを改善することなどは事実ですが、健康はもっと奥が深いもので、真剣に詰めなければならないテーマです。第二のシックハウス問題(抜け道だらけ)にならなければよいがと心配しています。


長井克之

2016年1月18日月曜日

ブラックジョークか?パロデイーか?
自宅近くに施工されている汚い現場です。左の写真の会社は日本の有名会社です。玄関に貼ってある標語がビックリです。「現場きれい№1宣言」と表示してあるのです。現場汚い№1と思わず読み間違えるほどです。右の写真は活躍中のパワービルダーですが、「一日2回掃除で日本一きれいな現場を目指す」と表示がなされていました。トイレが大きく傾いてあるところに表示のポスターが貼ってあるのにはあきれました。
会社は表示するとか宣言するとか平気でしますが、現場は全く別物です。今の住宅現場は悲しいものがあります。杭偽装が問題になりましたが、住宅現場も全く同じレベルです。
このような汚い現場での住宅は「家が泣いている」としか言いようがありません。入魂の施工がなされていないのですから、その家に気が宿ることはありません。住まう方がかわいそうです。
消費税後の住宅着工が減る時代に向かいますが、このような現場は社会悪として天罰が下るようになるでしょう。改めてほしいものです。

2016年1月17日日曜日

技術革新はすごい

水の実験結果です。調査・研究した結果、決断した浄水器の水の塩素確認の実際です。敷地内の本館につけた浄水器の効果は驚くほどです。普通の水道水と、浄水器による水の塩素試薬による反応確認のものです。左が水道水で、右が浄水器のものです。驚くのは色だけでなく、味もまろやかさも大きくことなります。消毒殺菌には塩素は必要ですが、実際の使用時にはこのような浄水器を使うことも一方法だと思います。大好きなコーヒーとお茶が大変おいしく飲めることと、ふろの湯やシャワーがまろやかで大変気持ちが良いものです。技術革新はすごいですね。空気は日本で一番きれいであると自信を持っていましたが、水もこれでやっと成就できたので、真の健康住宅には一歩近づくことができたかなと喜んでいます。

2016年1月6日水曜日

新年あけましておめでとうございます

住宅関係者各位
新年あけましておめでとうございます
 2016年がスタートしました!
皆様お健やかにに新春をお迎えのことと存じます
今年は、選ばれる会社となるための熾烈な競争が起こってきます。消費税10%時代となる2017年4月に向けて、今年は駆け込み需要、そして受注ダウンと大きな波がくることが予測されます。このような時代を見据えてしっかりとして対応する、本当の正念場となります。今年はこの大激変の時代への対応を真剣に考えながら、受注と受注残確保を目指していくことです。
そこで、2016年の住宅産業塾年間テーマは、以下のようにしました。
「2016年は、受注、受注、受注、そして受注残確保!」
今年の10月までは受注と受注残確保にしっかりと取り組み、その後の市場の冷え込みに耐えられるよう準備をしてください。そして、マーケットが縮小していく中でもその逆境をチャンスと捉え、顧客が価値を認めてもらえるような会社となるように、仕掛けや発信、ブランドづくりをおこなってください。そのためには、他の業態とのコラボなども有効になりますので、幅広い視点から考えてみてください。
これからの時代は、見方を変えれば大きなチャンスと捉えることが出来ます。理念経営に基づき「商品×戦略×ビジネスシステム×徹底実践」を明確にして、常に強気で経営にあたり行動に移すことを肝に銘じ、さらに地域のそして顧客に必要とされる工務店・ビルダーに飛躍されることを願っています。
皆様にとって、今年は発展できる良い年でありますように!
住宅産業塾 塾長  
長 井 克 之